動画が見られなくなったら・・・
今日、電話で問い合わせがあったのは「動画が見られなくなった・・・」という男性。
「見られない」のではなく「見られなくなった」場合は、ちょっと複雑なので問題の切り分けをしていかなければいけません。
Windows標準の動画プレイヤーの場合、再生できる形式の動画の種類が少ないため、「見られない形式の動画」というものが出てきます。
この場合は、動画に対応した動画プレイヤーを自らインストールして見るのですが、動画というのは画像と音楽それぞれの組み合わせによって成り立っているので、たまに「音は流れるけれど画像が見られない」や「画像が見られるけれど、音が鳴らない」という場合もあります。(専門的には“コーデック”が対応していない。ビデオコーデック、オーディオ・コーデックのどちらか、または両方がインストールされていないといいます。)
対応方法としては、「コーデック・チェッカー」で使われているコーデックを調べることや、複数のコーデックが一緒になった「コーデック・パック」をインストールする方法がありますが、初心者のかたはまず多くの動画形式をサポートした動画プレイヤーを入れるのが一番手っ取り早いでしょう。
今回の場合はGOMプレイヤーを入れていたけれど、パソコンのトラブル以降見られなくなったということですが、今回の質問とは別に「今まで見られていた動画が見られなくなった」というトラブルで考えてみましょう。
パソコントラブル後、見られなくなった場合、OS側の不具合に原因があるのか、動画再生ソフト側に問題があるのかを切り分けなければいけません。とりあえずパソコンがちゃんと起動し、今までどおり使えるのであれば、まずは簡単なプレイヤー側から攻めていくのがいいと思います。
起動や動作が遅くなったりと不具合があるのであれば、パソコンが起動しなくおそれがあるため、早めのバックアップを取ることをおすすめしますが、問題ないのであれば、まずは使っている動画プレイヤーをコントロールパネルからプログラムのアンインストールして、最新バージョンに入れ替えてみるのがいいでしょう。単に、コーデックが対応していないのであれば、他のソフト(VLCメディア・プレイヤーなど)に変えて試してみるのでもいいと思います。
動画再生ソフトを入れ替えてみたけれど変化がない場合はOS側のトラブルを疑ってみます。多いのはレジストリやDLLが壊れてしまっている場合が多いのですが、やたらとネット上でググッてDLL単体でダウンロードするようなサイトから入手しようとすると、ウイルス感染する場合も多いので修復ディスクを用意してあるか、OSのディスクがある場合は修復を試みるのがいいでしょう。
OSの修理に掛かる前には必ず必要な情報はバックアップすることが重要です。メールアドレスや年賀状ソフトのアドレス、お気に入り(ブックマーク)などやドキュメント類は外付けハードディスクやUSBメモリに保存してからとりかかります。
修復でもダメな場合はOSの入れ替えとなります。Win7や8.1の場合、同じOSにしても良いのですが、今年(2016年)の7月29日まではWindows10へと無料でアップデートできますので、お使いのパソコンがWin10に対応しているか(ドライバー、周辺機器、ソフト)を調べないで移行するのは危険です。
現在使っているパソコンがWindows10に対応し、問題がないようであれば10への移行をおすすめします。同じ7や8.1に戻すにも現状と同じ環境に戻すまではかなりの手間となりますし、使える期間というのも制限があります。早くに10環境を作り上げたほうが正解です。
OSも入れ替えたけれど見られない・・・
その場合は
- どの形式の動画であっても見られないのか?複数のファイルでチェック
- 再生したいファイルの拡張子を確認
- 再生したいファイルのコーデックを確認
などが必要になってきますが、これらはまた詳しく解説したいと思います。
今回のようにOSは通常通りに起動している場合は別ですが、これらの他にはハードの故障の場合もあります。ディスプレイカード&ドライバーが原因の場合もトラブルとしては考えられます。
でわ!
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